舞台の収入が減った劇団俳優が出張ホストのバイトに挑戦
アルバイト体験談
劇団の舞台がことごとくなくなって…
演劇が好きな人がいたらもしかしたら知っているかもしれない、中くらいに有名な劇団俳優です。僕はその中でもメインの役を演じることが多いので、収入もそこに頼りきりでした。まあそうは言っても劇団員なんてそんな稼げるものではないのですが、自分なりに満足感を持って俳優の仕事を楽しんでいます。
しかしコロナの影響でことごとく舞台がバラシになって、この二年くらいは本当にバイト三昧です。倉庫作業とか治験ボランティアとか、そういうばっかりで、正直面白くもなんともありません。同じバイトでも何か働き甲斐とかそういうの感じられるものはないかと仲間に愚痴っていたところ、この出張ホストのバイトを知りました。
後輩から、「デリバリーホストって稼げるみたいですよ」と言われて、その場では「ホストなんて無理だよ」と軽く流していたのですが、後から気になってきました。ホストというと競争が厳しそうな反面、自分が鍛えられるし演技の幅だって広がるんじゃないかとポジティブに考えてみたんです。それでネットで募集を見て面接に応募しました。
イメージとは少し違ったけれど面白い!
当初ホストという仕事に抱いていた弱肉競争の社会というイメージはすぐに変わりました。デリバリーホストは全く違いました。簡単に言ってしまうと少し「ゆるい」というか気楽です。ドリンクバックで稼ぐホストとは違い、指名料+チップで稼ぐ点が大きな違いです。一回の接客でお客様に無理させることがないから、長期に渡って指名いただくことで安定して稼げるんです。
この仕事は自分なりに楽しく続けられるよう工夫しています。常連のお客様ごとにキャラを替えて接し分けたりすることで、自分的には「演技」の練習にはなっていて、演技の足しになるような接客ということを常に心掛けていますが、ご利用されるお客様もユニークな方が多く、もともと好奇心旺盛な自分ですから、色々な方々と接することにも楽しさを感じながら、時には普通に素で楽しんでいることもあります。
今のうちに稼いで「本番」へ
劇団俳優として演技の幅を広げつつ、一般的な「高額バイト」というレベルでは考えられないくらいの高収入が短時間で得られる仕事にとても大満足しています。今、このバイトを始めて四ヶ月ですが、特にストレスはほぼ感じていないし、自分にとってこの高収入バイトは過去一かもしれません。
ただし、稼げるのは若いうちだけだという冷静な思いもあります。何があっても舞台俳優としての自分がぐらつかないように、今のうちにお金を稼いで足元を固めておきたいと思います。劇団としても、コロナ明けにはオリジナルの舞台を打って勝負に出ようと、みんなで真剣に取り組んでいるので、今はそれが最大の目標です。
自分のことばかり語ってしまいましたが、僕はばちっとこの仕事にハマっていますが、向き不向きはあると多少あると思います。ただそれもチャレンジしてみないとわからないので、少しでも気になったら一度お店に問い合わせてみてください。