キャバクラのボーイから出張ホストに転職
アルバイト体験談
突然の失業にかなり焦りました
歌舞伎町でキャバクラのボーイをやっていたんですが、コロナの影響で一年前に突然閉店することになりました。そうですね、最初の緊急事態宣言、そのあと、です。社会がどんどん締め付けられるような状態で、さすがにあの頃は水商売も相当厳しかったと思います。
ただ突然無収入になるというのは、もしかしたら、という想像はあっても、現実になるとマジかと焦るものがありました。その上僕には、クレジットカードの借金もあったんです。家賃は一回払えるくらい、つまり一ヶ月なんとか暮らせるくらいで、ああどうしようと思いながらとりあえず高額バイトの口を探していたら、水商売仲間から電話がありました。
「おまえ、どうしてる?出張ホストのバイトどう?稼げるしおすすめだよ」と僕に勧めてくれました。ネットで検索してみると、高収入バイトの求人サイトにも募集が出ていたし、彼は何かとうまく立ち回るというか、キャバクラのボーイ仲間の中でも頭がいいやつだったので、こいつの言うことなら信じられると面接に行ってみました。
日払いに助けられました
採用されて、さあスタートなのですが、最初は正直少し戸惑いもありました。それは仕事がどうこうというよりも、僕は転職前までいわばボーイという黒服だったわけで、裏方出身なんですよね。その自分が正面に出て行くのだから、なんか腰が引けてしまうというか。
けれどそういうヘンな緊張感は次第にとれて、自然に接客できるようになったと思います。それどころか、やはりこの手の世界は一度見ている人間なので、自分ながら、結構上手にお客様に合わせられるようになり、何度かリピートで指名していただく機会も増えてきました。
待遇面でいえば、日払いしてくれたのは当初はすごい助かりました。とにかくその日暮らす金と借金という現実的な問題があったので、そこを日払いの給与で解消できるのは、本当に精神的な負担を軽くしてくれましたね。厳しい時期を乗り越えて、今、1年くらいですが、今では一人前のキャストになれているのではないかと、自分ではそう自己評価しています。
アピールも大事だと思います
キャバクラのボーイという経歴があるので、自分から積極的に何か、という姿勢はなかなか最初の頃は難しかったのですが、このバイトに関しては、アピールすることも大事だと思います。僕も最初にお気に入りになってくれたのかなというお客様には、実は家賃も滞納気味だったりすることをさり気なくお伝えしました。
そうすると定期的に指名をしてくださるようになったり、チップがもらえたり…なんてリアルな話をここに書いていいのかわかりませんが、実際にそういうことがありました。もちろんネガティブなことばかりじゃダメだと思いますが、自分を出す、というのはここの働き方として意識しておくと良い部分だと思います。
キャバクラ閉店失業どん底の状態から、友達の紹介で再就職して、何もかも挽回できました。これもご縁です。何はともあれ、人間関係って大事だな、と思います。